区民手作りの本格歌舞伎を上演する「いずみ歌舞伎」の第18回公演が10月19日と20日、泉公会堂で開催され、満員となった。
今年の演目は、新版歌祭文・野崎村(しんばんうたざいもん・のざきむら)=写真上=と曽我綉侠御所染・御所五郎蔵(そがもようたてしのごしょぞめ・ごしょのごろうぞう)。お染久松ものの代表作といわれる「野崎村」は8年ぶりの再演で義太夫(歌舞伎の語りと三味線)も。七五調のわたり台詞が一番の見どころという「御所五郎蔵」は10年ぶりの再演で、新人役者も演じた。
会場入口には区内12地区連合による大きなのぼり旗が12本はためき=写真下、華やいだ。演目の前には同歌舞伎保存会の馬場勝己会長と上飯田中学校の教員と生徒3人が口上を述べ、会場を盛り上げた。
大正から昭和の初めに現在の泉区で活躍した「市川花十郎一座」の功績を受け継ごうと、区制10周年(1996年)記念事業の一環で旗揚げされた同歌舞伎。区民が運営し、同歌舞伎の保存や継承、普及のために同公演を毎年10月に行うほか、小学校で歌舞伎指導などの活動を続けている。昨年からはサポーター制度も導入した。
同歌舞伎保存会は役者や衣裳・小道具制作、企画・広報・経理などのスタッフを募集している。問い合わせは馬場会長【携帯電話】090・4391・7506。
泉区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|