フェリス女学院大学大学祭の実行委員長を務める 長谷川善紀(さき)さん 川崎市在住 21歳
誰もが楽しめる大学祭に
○…「ガールズ・ビー・アンビシャス!」。11月2日と3日に開催する今年の学校祭を表す一言だ。過去2年は東日本大震災をメーンテーマに据えていたが、そこからどう変われるかを考える機会にしたいという実行委員の意見が一致。「震災から離れるわけではなく、前に進むにはどうすれば良いのか」を考えた。今回、ガールズという言葉を入れて女子の輝きを強調した。一歩進んだ大学祭にするため日々奔走する。
〇…新入生向けの説明会で、実行委員の話に興味を持ったことがきっかけでメンバーに。昨年の大学祭を終え、実行委員長となった。俳優やモデルのトークショーやフェリス生によるファッションショーといった華やかなものから、今年初の試みとなるピンクリボン活動(乳がん検診)など様々な企画を用意した。フリーマーケットに参加してくれる地域住民や大学祭に足を運んで来てくれる人など、「関わってくれる人みんなに楽しんでほしい」という意気込みは強い。
〇…「最初の頃は、全体会議で前に1人だけ出ると手が震えていた。今はみんなが自分の方を向いている様子を見て、にやにやしてしまうんです」。始まりこそ特別なものではなかったが、委員長としてまとめる今、全力で向き合っている。「今が100%。めちゃくちゃ大変だけど毎日楽しい。大学祭が終わったらゼロになってしまう」といきいきした口調が印象的だ。準備がピークに達し、忙しい日々を送る中で得た充実感を表情に滲ませる。本番が無事終わったらしたいことは「ゆっくり温泉旅行」。ホッと一息つく予定だ。
〇…国際交流学科に籍を置く3年生。世界で起きていることを客観的に見てみたいと、同学科を選んだ。現在はゼミで裁判員制度など法律を学んでいる。「先のことは、今はまだ何も」と苦笑するが、「直接人と接する仕事がしたい」とはっきり言葉にする様子に、将来の姿を垣間見た。
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