2013年泉区 火災が大幅減 救急増加率は市ワースト
横浜市はこのほど、2013年の火災・救急概況(速報値)を発表した。泉区の火災は39件、救急出動は6733件。火災は昨年から23件減少して市内で2番目の大幅減となった。一方、救急出動の増加率は市内ワーストだった。
泉区で12年に発生した火災は前年比25件増の62件で、増加幅が市内で最も大きかったが、昨年は減少へと転じた。要因として、出火原因で最多の放火(疑いを含む)が14件(前年比23件減)と、大幅に減少したことが挙げられる。泉消防署予防課は「地域や学校に対し、『放火は犯罪』ということを繰り返し呼びかけたことが功を奏したのではないか」と話し、対策の成果が表れたと分析した。
火災による死者が増加
火災による市内の死者は36件で、平成に入ってから最多を記録した。住宅火災による死者29人のうち24人が65歳以上の高齢者で、泉区でも高齢者2人が犠牲となった。
泉区の住宅火災のうち3割強が高齢者に関わるもので、1人暮らしだけではなく、家族と同居していても油断は禁物と同署。特に冷え込みが厳しい冬場は、脱衣所で使用している暖房機器からタオルに引火し火災に繋がるケースもみられる。同署は「高齢者が自ら注意することに加え、家族など周りが意識することも重要」と話し、引き続き注意を呼びかけている。
救急発生件数は昨年から6733件(前年比449件増)で、増加率は市平均102・0%を大きく上回る107・1%となった。「例年みられる転倒や転落に加え、昨年は福祉施設からの救急要請が増えた実感がある」と同署救急隊の前野勉隊長は話す。泉区の高齢化率は市内で3番目に高い37・2%で、前野隊長は高齢化率の高さも救急搬送の増加に反映されているとの見解を示した。
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