駅からいずみ遊歩シリーズ49 泉(オアシス)探訪 瀬谷柏尾線「岡津」から大山詣300年前の足音 ※協力・オアシス21世紀の会
岡津村の村社三嶋神社参道入り口、昭和16年に中川尋常小学校から名称変更した岡津小学校を望む、瀬谷柏尾道路バス停「岡津」を基点に「大山道」を散策しながら「かまくらみち」と交差する泉郵便局辺りまで歩を進めます。
まずは、阿久和方面に500m進んで左に折れると最初に永明寺別院に不動明王像をのせた大山道の道標を発見することができる。享保十年(1725)とあるので、約300年前にこの道を当時の人の往来があったということになる。
この柏尾通り大山道は戸塚の不動坂で東海道と分岐し、泉区を横断し、長後、用田、本郷を抜け相模川にかかる戸田の渡しを経て大山まで至っていた。雨乞いの神様、阿夫利神社まで雨乞い詣でしていたとのことです。
歩を進め、静かな山沿いの道をしばらく行くと桂坂公園に突き当たり、公園で遊ぶ子どもたちの元気な声に後押しされながら、中川地区センター前を通り国際親善総合病院へ向かう。この辺りは区画整理が進み、大山道は残っていない。当時の石造物が地区センター駐車場に静かに立っている。親善病院から裏手に道を抜け、かまくらみちへ泉郵便局が見えてきたところで約3Km。
江戸時代に神社参りが流行し、大山参りに江戸方面から多くの参拝者が訪れ、約300年前の先人たちの足音に耳を傾けながら様変わりした町並みをゆっくりと歩きました。
(文・写真=萩原雅彦)