中田寺(ちゅうでんじ) 浄土宗 6回
江戸時代初期、中田村領主の石巻康敬が開基となり、1612年(慶長17年)に創建された中田寺。当時の中田村は未開の山里で人家も少なく、罪人追放の地さながらの寒村だったという。
康敬は御霊神社を崇拝して村の鎮守として再興するなど土地の発展に尽力し、1613年に80年の生涯を閉じる前年、念願だった創建を果たした。康敬の墓所には、その功績をたたえる和歌『中田寺の御詠歌』(福田の石巻さまの御功徳 貯めたる中に 念佛聞こゆる)が刻まれている。
本尊は仏師定朝の作と伝えられている像高91cmの阿弥陀如来像。境内には石巻康敬の持仏堂であった十一面観音と閻魔大王を置く稲葉堂、宝心寺にある岩舟地蔵尊の御霊分けではないかといわれ400年前に修復された地蔵尊、中田寺二世辨良上人の墓、中田の小山家出身で江戸時代の力士、戸田川の墓などがある。 地蔵尊の中には古文書が入っており、250〜300年前に寄付した施主の名前が記述されている。戸田川の墓は1971年8月に建てられたもので、今夏に建て替えが予定されている。
■中田寺/中田北2の11の41(中田小学校入口バス停から徒歩3分)、住職・香川隆真 【電話】045・802・1415
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