8月2日に行われるテアトルフォンテオープンデーの事業担当者を務める 小浜 洋さん 和泉町在住 32歳
演者の経験生かし
○…今年度から区民文化センター「テアトルフォンテ」でのイベントを統括し、8月2日に行われるオープンデーの事業担当者を務める。区内の子どもを集めたミュージカルやギャラリーでの工作イベントなど、当日の成功に向け準備に奔走する日々を送る。「今は楽しみと不安な気持ちが半分半分といったところ」。白い歯をのぞかせて話す。
○…東京都出身。小学生のときはサッカーに熱中し、DFとして汗を流した。チューバーを演奏していた3つ上の兄がきっかけで中学から音楽の道へ。吹奏楽部でトランペットを担当し、高校時代は他校との合同演奏で指揮者を務めたことも。楽器修理の専門学校を経て昭和音楽大学に進学し、3年の終わり頃に友人らとNPO法人を設立。県内外の小学校や介護施設を慰問し、演奏会を1年近く行った。「プロ楽団は募集が少なく、自分たちで何か動かなければという危機感があった」と振り返る。
○…卒業後はアルバイトをしながら個人レッスンや小学校で演奏指導などを続けた。一般企業への就職活動も考えたが、大学の先輩から声を掛けられ、文化施設の管理運営などを行う神奈川共立に入社。テアトルフォンテでコンサートの企画やチラシ作製、出演者との交渉を行うなど、学生時代と真逆の、イベントを運営する立場に就いた。「演奏していた時は気付かなかった、支えてくれていた周りの大変さが分かった」。どちらの気持ちも理解できる強みがある。
○…休日は専らサッカー観戦。横浜F・マリノスのサポーターで、名古屋まで日帰りで応援へ行く熱狂ぶりだ。子どもと接することも好きで、オープンデーで行うミュージカルの成功に向け熱が入る日々。「この仕事だからこそ、地域の色々な人と関わることができるのも楽しみの一つ」。オープンデーのテーマは「つくる」。演者の経験を生かし、出演者や観客にとってよりよい舞台を創り上げる。
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