泉消防署(有賀太重署長)はこのほど、2014年上半期の火災・救急件数を発表した=表参照。火災件数は15件で、昨年比で10件減少したものの、原因のトップは昨年に続き放火であり、署は注意を呼び掛けている。
火災の種別では、昨年11件だった建物火災が5件、雑草火災は6件から3件で、いずれも半減した。
火災の内訳でみると、出火原因では放火(疑い含む)が最も多い4件。調理中にその場を離れたため食物油が過熱引火した火災も2件起きている。
区内では火災による死者が昨年に続き1人おり、電気ストーブが原因の火災で80歳代の高齢者が命を落とした。
泉署の宇野登志子予防課長は「放火されない、させない環境づくりを呼びかけていきたい」と話している。
なお、4月18日から6月15日までの59日間、泉区内無火災の記録が生まれた。
救急件数は右肩上がり
区内の上半期救急件数は3336件で、昨年比で41件の増加。過去5年間の平均件数が3011件であり、年々増加しているという。内訳は2251件の急病(昨年比24件減)が最も多く、全体の約67%を占めた。次いで一般負傷586件(同67件増)、出産や転院など、その他の分類が299件(同1件増)、交通事故が200件(同3件減)となった。
熱中症による救急搬送は7月に入り、30℃を超える真夏日に多く集中している。横浜市内では、5月1日〜7月21日現在での搬送者は172人。酷暑だった昨年同期の410人と比べ減少してはいるものの、梅雨も明け、今後35℃以上の猛暑日が訪れると、ますますの出動件数増加が予想されるという。
「水分・塩分の摂取、通気性や吸湿性の良い衣服の着用、室温や気温のチェックなど、予防や対策を心がけてほしい」と宇野課長は話している。
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