神奈川県大会を制した瀬谷区の原中学校男子バスケットボール部(幾田登顧問・和泉町=人物風土記で紹介)が関東大会で3位入賞し、初の全国出場を決めた。全国では惜しくも予選リーグで敗退したが、足を使ったディフェンスで相手チームを最後まで苦しめた。
同部は公式戦無敗で県を制し、8月8日から大田区総合体育館(東京)で行われた関東大会に出場した。シードで2回戦から登場し、深川一中(東京3位)と対戦。「初めてやる相手で、選手たちの動きが固かった」と幾田教諭が振り返るように、前日に勝利し勢いに乗る相手チームに対して受け身に。前半を3点ビハインドで折り返すが、後半は練習を重ねてきたゾーンディフェンスで相手の得点を抑え、3Q(クォーター)で逆転。61対50で勝利した。
全国出場をかけた準々決勝は、上尾大石中(埼玉2位)戦。1月の練習試合で勝利した相手に、190cmを超える長身センター宮本一樹君(3年)が27得点を挙げる大活躍。70対40の大差で勝利し、同校初となる全国への切符を掴んだ。
教師歴30年の幾田教諭は、自身4度目の関東大会で初の全国出場。キャプテンの東野恒紀君(3年)は「目標の一つだった全国が決まり、幾田先生には感謝の気持ちでいっぱい」と話し、幾田教諭は「観客席を見たらこれまでお世話になった方々が応援に来てくれていて、思わず涙がこみあげてきた」と振り返った。
準決勝の実践学園中(東京1位)戦は序盤から拮抗した展開に。昨年全国3位の強豪を相手に一時は逆転したものの、3選手が5ファウルで退場し、6点差で敗戦。関東3位で第44回全国中学校バスケットボール大会(全中)に出場した。
全国の舞台も姿勢崩さず
8月23日から香川県で行われた全中では、予選リーグで枚方第四中(近畿1位)、玉島北中(中国1位)と対戦。連敗で全国初勝利とはならなかったが、どちらも1桁差の接戦を演じた。
砂を敷き詰めた2リットルのペットボトルを持つランメニューなど、脚力強化に重点を置いてきた同チームは、最後まで持ち味の足を使ったディフェンスで相手を追い込んだ。
東野君は「周りから見られ、プレーしていて楽しかったし、保護者らの支えがあったから120%の力が出せた。負けた相手には高校でリベンジしたい」と今後の意気込みを話し、幾田教諭は「ベンチ外の子もよくサポートしてくれた。与えられた環境の中で出会った人を大事にできる人になってほしい」と選手らにエールを送った。
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