関東エリア各県の女子野球選抜チーム等がしのぎを削るGasOneCup女子学童軟式野球選手権大会が8月に行われ、神奈川県女子選抜チーム、YAMAYURI(やまゆり)=上写真=が優勝した。泉区からは丹山萌乃さん(小6/緑園ラービー)、片岡采香さん(小6/西が岡ベアーズ)の2人が出場した。
大会で顔を揃えたのは関東近郊1都7県の8チーム。やまゆりは1回戦で葛南フラワーズ(千葉県)を12対5、2回戦の茨城ガールズ(茨城県)を10対2で破り決勝戦に進出した。決勝の日光スーパーガールズ(栃木県)戦では水口寧々投手(相模原市)が相手打線を5回ヒット1本に抑える好投。初回に5点を先取した打線は効果的に加点し、9対0で勝利した。
敗戦経験し成長
関東の舞台では輝かしい戦績を残したチームだが、同大会決勝を前に行われた別の全国大会では3回戦で敗退していた。
県内各地からセレクション等を経て6月22日に発足した同チーム。両大会を順調に滑り出したこともあり、保護者代表で八重尾華雅主将の母、美樹さんによると「何となく負ける気がしない雰囲気があった」という。
しかし全国大会で初めての敗戦を経験したことで、チームの空気は一転した。敗戦直後に選手らからの電話を受けたのは、チームを見守ってきた県少年野球連盟学童部常任理事の黒田啓次さん。「負けて悔しい」との総意を受け、短期間で練習場所を確保するなど、子どもたちの自主性を重んじ、サポートした。
「悔いの残る負け方はしたくない」(八重尾主将)。結果、関東では見事優勝。黒田さんは「主将が良いムードづくりをし、短期間で信頼関係を築いた。監督も良くやった。何より保護者のみなさんの支えがあった」と振り返った。
「精一杯の力出した」
常盤哲哉監督は「皆、自分の役割を理解して精一杯の力を出してくれた。これからも熱くなれるものを見つけて努力してほしい」と話した。
チーム代表の今村勝也さん(県少年野球連盟学童部理事長)は「優勝は子どもたちの頑張り。結果を出した経験は今後の人生にプラスになるはず」と総括した。
チームコーチで丹山さんの父、照敏さんは「春先からよく練習した成果が出た。チームワークが良かった」と振り返った。
八重尾美樹さんは「監督やコーチ、関係した皆さま、そして大きな感動とすばらしい思い出を作ってくれたやまゆりの娘たちに心から感謝します」と選手らをたたえ、「今後も多くの女子野球選手が楽しく野球ができる環境が増える事を祈ります」とコメントを寄せた。
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