9月5日付で泉警察署長に就任した 新村 晃一さん 和泉町在住 55歳
いつも世のため人のため
○…戸塚区は小学5年生まで暮らしていた思い出の地。「ここも昔は戸塚だった。生まれ故郷に戻ってきたよう」と思いを馳せる。前任の自動車警ら隊長時は神奈川県下全域を管轄とし、犯罪の初動措置などを指導してきた。着任時のあいさつでは署員に向け「警察に代替機関はない」と訓示。「安全、安心な社会を実現できるのは警察。一人ひとりが果たすべき役割を考えて忠実に行動していく」。愛着のある地元で、課せられた使命を果たす。
○…横浜で過ごした学生時代は陸上や柔道、空手など様々なスポーツに挑戦して汗を流してきた。高校では柔道で市内3位になったことも。大学進学後に「将来は世のため人のために働きたい」と考え、やりがいのある仕事として警察官の道を選んだ。港南区の南高校前派出所から始まり、神奈川県警本部の各署を経験。総務部では加瀨部啓二前署長とともに働いていたこともあり「何だか縁を感じる」と微笑む。
○…13年近く在籍した生活安全部では、薬事法や医師法、風営法違反等の取り締まりに昼夜問わず奔走した。印象深い事件に、痩せると謳って数十億円を稼いでいたダイエット食品会社の摘発をあげる。1年かけて被害者の事情聴取や違法証拠を集め、足を使って容疑者逮捕にこぎつけた。変わらず持ち続けるのは現場を大切にする姿勢。「地域で活躍する方々の声に耳を傾け、共に犯罪の撲滅に励んでいきたい」。自らも積極的に区内を周り、まちの特徴を掴んでいく。
○…「自然が豊かで緑に恵まれている」と区内のイメージを話すが「比較的平穏な土地でも、事件が起きないことはない」とキッパリ。県内で増加する振り込め詐欺等「区民の身近に起こる犯罪」に注視し、「不安感を一つでも多く取り除いていきたい」と話す。モットーである「世のため人のため」を泉区でも実践し、区民が安心して暮らすことのできるまちを目指す。
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