いずみ紙芝居一座の代表を務める 勝村 眞理子さん 和泉町在住 59歳
いつも元気なマイスター
〇…泉区の歴史や地元に伝わる民話を題材にした紙芝居を制作し、子どもたちに読み聞かせる紙芝居マイスター。一座はその養成講座受講者から2009年に発足した。自身は入会して1年半。創立メンバーもいる中で、今年4月から務めている「代表」という肩書には違和感もあるというが「会員のみなさんへの連絡係のつもりでやっています」とにこやか。苦手としていたメールも最近使いこなせるようになってきた。
〇…朗読サークルにでかけた所、その声の大きさが一座の会員の目に留まったのが入会のきっかけ。当初は作品を演じるだけかと思っていたが、制作まで行うマイスター集団だと知ってびっくり。不安も多かったが乗りかかった舟だと飛び込んだ。話1つを作るには資料や文献などを読み漁るほか、詳しい人物を探して取材も行う。事実関係がはっきりしたらストーリーを組み立て、脚本を書き、絵づくり。自身が初めて手がけた「阿久和の籠訴」は半年かかった。
〇…「子どもたちに読み聞かせる紙芝居」が一座の合言葉。聞き手が静止画の向こう側の世界へと想像を膨らますことができる紙芝居。面白さを伝えることはもちろんだが、最大の目標は郷土への関心を高め、愛を育むこと。定期的には年4回、このほかデイサービスやケアプラザなどに出張もする。幅広い客層を相手に物語を1人で演じきるのは並大抵ではないが、輝く瞳に出あう度、元気をもらっていることに気づく。
〇…身振り手振りを交えてはきはきと話し、熱が入ると止まらない。聞くと元小学校教諭。親の介護で退職したが、泉区や南区、瀬谷区などで31年間勤めた。子どもたちと元気に過ごしていたエネルギーは今も健在で、地域活動にも積極的。自身のことでしぶしぶ教えてくれたのがヨガ体操。これまでなかなか運動は続かなったというが「近頃そうも言ってられないの」と照れ臭そうに微笑んだ。
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