12月1日から区内で紙モザイク展を開く 秋元 洋子さん 岡津町在住 69歳
太鼓も叩くアーティスト
○…30年前に越してきた頃、泉区に知り合いはおらず、周囲と交流を持ちたいと始めたのがタイルモザイクだった。リフォーム業を営む夫の国男さんからタイルの切り貼りを教わり、教室を開くように。ガラスや絵手紙など材質は様々だが、変わらない信念は「心を届ける」気持ち。数年前からは新聞紙のカラー印刷部分を素材に「紙モザイク」を始め、4年前には作品をまとめた本も出版した。12月からは弥生台駅前の「珈琲園」で作品展を開く。
○…身の回りで気になったものを見つけては、実物を見本に作品をつくる。新聞が野菜になり、時には昆虫へと変わる。色別に保存してある新聞紙を作品に合うようにちぎり、貼り合わせていくため、作品1枚に要する時間は4〜5時間。2004年には日本絵手紙協会の公認講師になり、その養成講座で学んだ「つたえる、つづける、つながる」の3つの「つ」は、今も心に留める。「できるところまでやってみよう」と始めた同協会の事務局長との絵手紙交流は、毎日書き続けて15年が過ぎた。
○…福島県出身。9人兄妹の末っ子で、山川を走り回っていた。「学校が終わると家にカバンだけ置いて、昆虫を捕まえに外へ出ていた」。子ども時代は手先を使った仕事をすることになるとは想像もしなかった。「絵を描くことも決して得意ではなかったしね」と照れ笑い。洋裁の仕事をしながら夜間学校へ通い、高校卒業の資格を取得。「4年間休まず通ったことで、精神的に強くなった」と当時を振り返る。
○…絵手紙と合わせて17年間続けているのは岡津太鼓。音やリズムが故郷の盆踊りを思い出し、「福祉施設の利用者がリズムに乗ってくれるのが感動する」と魅力を話す。手軽にできる絵手紙も「指先を使うので脳の体操に良い。広めることで人の役に立てれば」。「ヘタでいい、ヘタがいい」をモットーに、思いを込めた作品を届ける。
|
|
|
|
|
|