地域の中で子どもの預かりなどを行う横浜市の子育て支援事業「横浜子育てサポートシステム」。現在、泉区では子どもを預ける「利用会員」は増えているが、預かる「提供会員」の不足が課題となっている。区支部事務局では説明会を毎月行い、会員増を目指している。
この取り組みは、2001年に全市的に始まったもので、子どもを預ける「利用会員」、預かる「提供会員」、両方の「両方会員」の3種類の会員制。生後57日以上から小学6年生までの子どもが対象で、1時間800円から利用できる。利用目的は、学校などへの送迎や放課後の預かりのほか、通院や親のリフレッシュなど自由だ。
市は13年10月、区支部事務局を区社会福祉協議会から地域子育て支援拠点「すきっぷ」に移管。会員の自宅だけでなく、専門スタッフが常駐する拠点内の広場も預け先にできる安心感からか、利用会員は順調に増えているという。
一方で課題となっているのが子どもを預かる「提供会員」の不足だ。区内では利用会員305人に対し、提供会員は64人。両方会員25人を含めても、3人に1人以下の割合に留まる。事務局の堀田淳子さんは「まずは知ってもらうことが大切」とし、会員増のための周知活動を進める。公共施設でのチラシ配布のほか、自治会長に協力を依頼し、各戸へのポスティングなども行っている。
提供会員の条件は、市内在住で20歳以上の健康な人。説明会と3日程度の研修への参加が必須。提供会員の中には、子育て経験のある女性はもちろん、男性会員や「定年後の時間を地域のために」と登録しているシニア世代もいる。「会員同士の打ち合わせにはスタッフが同席。何か困ったことがあった場合でも、スタッフが仲介役となるので互いに安心できるはず」と堀田さんは話す。
新年度の説明会は、直近で4月11日(土)の午前10時半から同所で実施。事前申し込み制で定員10組。同室で提供会員が子どもの見守りも行うため、子連れでの参加も可能だ。
今後の日程や個別相談などの問い合わせは、事務局【電話】045・805・6789(火〜土曜日の午前9時〜午後5時)へ。
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