40周年記念作品展を開く「香葉会押花」を主宰する 浅田 香葉さん 中田南在住 79歳
花と出会い、花と道連れに
○…会創設から40年。「色々な方と出会い、支えられて長く続けてこられた。お返しの気持ちでもあります」。会員に押し花を教え、共に制作するだけでなく、デイサービスや知的障害者施設でも20年以上にわたり、体験教室のボランティアを行っている。これまで教えてきた人は、もう数えきれない。
○…3人の子どもたちが学校に上がったことで何かを始めたいと考え、鎌倉の先生に押し花を習うようになったのは33歳のころ。四季の移ろいを表現できる魅力にはまっていった。玄関に飾ってある作品を見た人から展示会を依頼されたこともある。作品を見た人が生徒になり、別の団体からも依頼が来てと、気づけば活動は広がっていった。「今と違って押し花が珍しかったのでしょうね」と柔らかな笑みを浮かべる。
○…広島で生まれ、結婚を機に東京へ。横浜に越してきて50年になる。間もなく傘寿を迎えるが、「孫は10人、ひ孫も2人。孫とは海外旅行によく行きますよ」と年齢を感じさせないバイタリティーの持ち主。トルコにカンボジアなど、これまで訪問した国は数知れず。大学を卒業した孫と韓国の済州島に行ってきたばかりで「どこもとても良かったですね。百聞は一見に如かずという言葉の通りですよ」。
○…押し花に使う草花は春ならツクシ、秋ならモミジと身近な自然のものが多い。緑の多い泉区と言えど、街の発展とともに自然の草花も減ってきたといい「採ってはいけないものはもちろん、根っこから採らないように」と自然保護にも気を使っている。自宅で栽培し、会員同士で交換することも楽しみの一つだ。17日から始まる作品展の目玉は、長年構想してきた万葉集をテーマにしたもの。歌に出てくる植物を用いた作品を探すのに苦労したという。「これが終わればひと段落。活動は、花と道連れにもう少しね」とまだまだ歩み続ける。
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