食や農業をテーマに人と人をつなぐアプリやサイトを企画・運営する 堀尾 保さん 新橋町在住 48歳
横浜農業の応援者
○…泉区内の野菜の直売所を探せるアプリに、横浜市内農家を紹介するサイト、畑の野菜の写真集――。食や農業をテーマに人と人とをつなぎ、地域を賑やかにする仕組み作りに奔走する。「畑に実際に行って気付いたのは、畑自体にも個性があること。農家さんの話も本当におもしろい。皆さんの思いや野菜のことをもっと広めていくお手伝いができれば」
○…5年ほど前に仕事で農家の人と出会い、横浜市の農業が盛んであることにふと気が付いた。興味が湧き、農家と人をつなぐ企画を探り始めたが、当時は畑に足を踏み入れたこともなく、農業のことは何も知らない状態。「じゃあ一からやってみよう」と区内の農業ボランティアに参加。畑作業を手伝いながら、農業を肌で感じ、知識を増やしていった。「大変だけど、それが楽しい。今日も畑に行ってきたところ」と日に焼けた笑顔をのぞかせる。
○…広告デザイナーとして10年、Webディレクターとして18年経験を積み、40歳で独立。事務所を立ち上げ、企業からの依頼を受け、Webサイトやアプリの企画設計を行う。「本業の傍ら、好きでやっているから利益がどうとかは考えていないです」ときっぱり。高校生から大学生までの3人の子の父でもあるが、「子どもたちは仕事のことをあまり知らないと思う。ときどき畑に行って何か楽しんでるなという感じじゃないですかね」と笑う。
○…「大きなことでなくても、自分1人でできることから」。だが、農家への取材や協力依頼は簡単なことではないという。「Webに関心がある人が少なかったり、たくさんの人が来るようになっても困るという不安だったり、理解を得るのは難しい」。今は、知り合いからの紹介などで少しずつ協力者を増やしているところ。何事もまずはコツコツと。「夢は語り出せばたくさんある。いろいろな農家さんと一緒に新しい農業の形を作っていきたい」
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