泉警察署管内の振り込め詐欺認知状況が昨年と比べ大幅に減少している。同署では住民に対し「決して『自分は大丈夫』と油断せず、引き続き高い意識で被害防止に向けた地域の輪を広げてほしい」と呼びかけている。
泉警察署によると、今年1月から9月までの振り込め詐欺認知件数は4件で、昨年同時期と比べて20件程度減少しているという。被害金額もこれに比例し、およそ10分の1の水準だ。
神奈川県全体でも、継続的な振り込め詐欺抑止活動の展開により、今年1月から8月までの認知状況は前年比491件減となっているが、泉警察署管内の数値は県内でも特に少なくなっている。認知件数が少ないといっても、詐欺の前兆電話は週に20件程度かかってくることもあるといい、同署の平山紀朗署長は「現状は住民の皆さんの高い意識で防げている割合が高いということ。今後も引き続き被害防止に向けて啓発していきたい」と話す。
電話でお金はまず相談
神奈川県警がまとめた資料によると、最も発生が多いのが「オレオレ詐欺」で息子や娘、孫などを装い、トラブルに巻き込まれたなどと嘘の電話で、相手を信じ込ませ現金をだまし取る。
今年1月から8月までに発生したオレオレ詐欺で、犯人が最も多く使った話は【1】鞄・財布等の紛失(221件)【2】債務・保証人等(44件)【3】仕事上のミスによる補てん(34件)【3】横領等の穴埋め(同)の順。事前に準備的な電話を入れて様子をうかがい、後日、「携帯番号が変わった」などと連絡してくるケースもある。
被害者の多くが「オレオレ詐欺」について知っていたものの「まさか自分が」「身内のことで冷静になれなかった」などの理由で被害にあっているという。一方、未遂事例では、金を振り込む前に家族や警察への相談、息子や孫への連絡などを行っていた。泉署は「おかしいと思ったらすぐに連絡を」と話している。
泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>