読み聞かせや朗読とは違い、手に本は持たない「大人のためのおはなし会」が11月10日(火)に泉図書館で開催される。語り手は同館を中心に活動する、おはなしのいずみの会。物語は記憶し、語り手の話し方や自分なりの解釈で、個性が垣間見える語りが楽しめる。
7月に行われた1回目は定員に達し「またぜひやってほしい」といった声が上がるなど、好評を博しての2回目の開催となる。今回の演目は『3枚のお札』や『ねむりひめ』など、国内外の昔話が中心。同会では、幼児や小学生を対象としたおはなし会は定期的に行っているものの、大人向けの企画はなかった。だが、個人的に老人ホームなどで活動する人や大人向けのおはなしができる人もいたため、何か機会があればという考えは前々からあったという。そこにちょうど泉図書館から話が持ちかけられ、開催する運びとなった。
披露する演目は、毎月の定例会でメンバーを相手に実践し、アドバイスをし合うなどして、勉強を重ねたもの。同会は、図書館で開催されたストーリーテリング講習会の受講者で発足。当時は初心者ばかりだったが、経験を積み続け、来年で20年を迎える。16人のメンバーが図書館のほか、小学校等で活動している。
物語は頭の中に
同会の吉田久美子さんが強調するのは、本を手に持って読み聞かせるのではなく、あくまで来場者に対して「おはなし」するということ。物語は頭の中に入っており、相手の目を見ながら話す。さらに「単純に楽しんで聞いてもらいたいので、こちらから感想を聞くことはありません。『感想を話さないと』と構えた状態で聞かなくても良いように」と吉田さんはほほ笑む。
また、この企画から本への興味に結び付けたいという思いから、披露する本や関連した本もその場で借りられるように図書館に用意してもらっている。「語り手一人ひとりの話し方や伝えたいポイントなどの違いも楽しめると思います。語り手の声に耳を傾けていただければ」。今後、需要と機会があれば定期的な開催もしてみたいという。
開催の日時は10日(火)の午前10時半〜正午。参加無料で先着30人。希望者は泉図書館【電話】045・801・2251。
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