泉交通安全協会の会長を務める 内藤 力行(ちかゆき)さん 上飯田町在住 75歳
何事も体の続く限り
○…「事故に遭わずに、長生きを」との思いで、20年以上前から行っているのは、信号機をイメージした3色の「命なが餅」の配布。今年も12月11日に立場駅周辺で実施する予定だ。これから交通事故や飲酒運転が増える年末に向けては、飲酒運転根絶のため、警察署員とともに飲食店にも足を運び、協力を呼びかける。「最近では交通安全の啓発のために募金活動を行ってくれる店もあるほど。協力的でありがたい」と感謝の言葉を口にする。
○…町内の先輩からの勧めで30歳で入会し、12年前、会長に就任した。しかし、仕事はまだまだ現役。会社勤めから一念発起し、42歳の時に立ち上げたのが仕出し屋だ。消防官だった父の後輩らが下宿していた昔、母の料理を手伝ううちに料理が好きになったという。現在も2代目の息子とともに朝3時から作り始め、5時には建設会社等へ朝・昼2食分の弁当を届ける。朝は早いが、協会の活動は午後に多いため「大丈夫。多少忙しい方が性格に合っているから」と笑う。
○…時間ができると向かうのは清川村に作った「じじの木工房」。温かみのあるログハウスは20年以上前に自身の手で建てたもの。村の木を使い、作り上げるのはプランターやイス等。区や村のふれあいまつりにも寄付し、好評を博している。「手先の器用さは父譲り。仕事も趣味も何かと両親の影響が大きいですね」としみじみ。
○…区内の交通事故発生件数は昨年、泉署開署以来初めて500件を切り、15日時点では昨年同時期より79件も減少。大幅減に喜ぶ一方、最近多い高齢者の自動車事故については「生活のために必要という人も多い。高齢者が集まる会合などにも出向き、注意を呼びかけています」と気を張る。事故防止の基本は、やはり交通ルールの厳守。一人ひとりの意識を変えるには継続した啓発活動が大切だ。「じっとしていられない。まだまだ体の続く限り」
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