神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2016年3月31日 エリアトップへ

市民防災センター 大幅改修し、あす開所 「自助・共助」学びの拠点に

社会

公開:2016年3月31日

  • LINE
  • hatena
災害シアターのイメージ(市消防局提供)
災害シアターのイメージ(市消防局提供)

 市内唯一の防災学習施設「横浜市民防災センター」があす4月1日、リニューアルオープンする。市はセンターを市民理解度3割を切る「自助・共助」を学ぶ中核拠点と位置付け、市民の防災意識向上に繋げたいとする。

展示型から体験型へ

 市民防災センター=神奈川区沢渡=は1983年に開設された。施設の改修は95年以来2度目。

 予算約7億9千万円を掛けた今回の改修の目玉は「自助・共助」について学ぶエリアが新たに設けられたこと。映像や照明、音響を組み合わせ横浜に起こりうる災害を表現した「災害シアター」など映像コンテンツを大幅に増やし、展示型から体験型の施設へと変貌。火災消火や煙体験のほか、東日本大震災の揺れも体験できる地震シミュレーターは日本最大級を誇る。

市民理解度向上図る

 自助とは家庭で日頃から災害に備え自分の身を自分で守ること、共助は地域での助け合いを指す。東日本大震災の様な大規模災害時の「公助の限界」が明らかになるとともに、自助・共助の重要性が増している。

 しかし、市が昨年市民を対象に行ったアンケートでは「自助・共助」について「聞いたことがない」という回答が5割を超え、「聞いたことがあるが、意味は知らない」を含めると7割を超えた。市の担当者は「これまで全戸配布の防災冊子など様々に啓発を促してきた経緯があるので、この結果は衝撃的だった」と話す。

 総務局危機管理室は16年度予算に3億2350万円を計上し、市民の自助・共助のさらなる推進を図る。その中核施設となるのが防災センターで、地域の防災担い手の育成や、子どもの防災教育に役立てていきたいとしている。人口372万人都市の横浜で防災センターが1カ所でよいのかという意見には「予算の限度もあるので、防災センターを拠点に、各消防署とも連携して推進をめざしていきたい」とする。

来場者目標は10万人

 年間目標来場者数は10万人。改修前の4万人から倍増をめざすが、課題は施設の周知。市では民間企業にも協力を募り、「一人でも多くの方に来館いただき、自助・共助の重要性を知ってほしい」としている。

泉区版のトップニュース最新6

市内品評会で最優秀賞

大矢養鶏(和泉町)

市内品評会で最優秀賞

餌にこだわり「見た目よく」

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

災害時の資機材を敷地に

ゆめが丘グループ

災害時の資機材を敷地に

市ボラセンに協力

3月21日

46年の歴史に「ありがとう」

いずみ野小

46年の歴史に「ありがとう」

統合で4月から新たに

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

駅前に10階建マンション

ゆめが丘

駅前に10階建マンション

相鉄不動産が26年完成へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook