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泉区版 公開:2016年6月16日 エリアトップへ

フレッシュ農園が10年目へ 野菜と仲間と健康つくる

社会

公開:2016年6月16日

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野菜を手に笑顔のメンバー
野菜を手に笑顔のメンバー

 泉区南部、天王森泉公園そばの農地で畑仕事に勤しむ市民農業団体「フレッシュ農園」(齋藤幸雄代表)が開設10年目を迎えた。25人のメンバーがおよそ2500坪の田畑で熱心に野菜を育てている。

 現在、野菜や米を育てている田畑は元々地元の地権者が農業に活用してきた場所だった。だが、高齢になり農業をやめるも、市街化調整区域のため住宅地などへの転用もできず、休耕地にするほかない状態だったという。そこで泉区では「団塊世代パワーのいずみ」事業として、土地を地権者から借り受け、団塊世代による市民農園として活用を2007年に開始。居場所・仲間・健康づくりができるこの活動は、農家と団塊世代と区、3者のニーズに合致した有益な企画だった。事業が終わってからも活動は続き、今年で10年目。知人がいない泉区へ3年前に越してきたという女性も、農園での活動を通じてたくさんの友人ができたとうれしそうに振り返る。

 梅雨入り直前の6月4日も15人の男女が数カ所に分かれて作業を開始した。芽が出て日が浅いニンジンのそばでは、男性がピンセットを使い、小さな雑草を一つひとつ丁寧に取り除いていく。「大きくなってからだと雑草と一緒にニンジンまで抜けちゃうからね。大変だけど今やらないと」と愛おしそうに語る。隣の田んぼでは、田植えに向けた代掻きの作業中。顔まではねた泥もなんのその。日に焼けた笑顔がまぶしい。

 開設当初のメンバーは7人、農地は700坪ほどだったというが、その数倍にまで規模を拡大。育てる野菜もおよそ50種類にまでなった。定番のナスやキュウリのほか、農家から譲り受け育てているという泉区で昔から作られてきた貴重な黒豆まである。1人2、3種類の担当となり、土づくりから手間をかける。活動拠点には、細かな年間の栽培計画や作付け表、毎回の活動予定が掲示され、ブログでも活動記録をまとめている。「モットーは『一の肥やしは主の足跡』。足しげく通ってよく面倒を見ている人の畑の野菜は本当に出来がいいから」と齋藤代表。

 メンバーの平均年齢は70歳前後。「担当の日に出てきて作業で体を動かし、仲間と話をして、おいしい野菜もできる。いいことばかり」とほほ笑む。収穫した野菜は自分たちで味わうだけでなく、時には同所で販売も行っている。

 活動は月・水・土曜日の午前中。詳細は高橋さん【携帯電話】090・9383・9325、または農園のブログへ。
 

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