30周年を迎える泉区ソフトボール協会の会長を務める 竹田 栄さん 和泉町在住 80歳
仲間と勝つ喜びが宝物
○…老若男女が所属する同協会では、時代や状況に合わせて部門や大会の幅を広げるなど工夫を重ねてきた。女性も打ちやすい山なりの球を打つルールのスローピッチや子どもでも楽しめるティーベースボール、シニア向けには60歳から5歳刻みで部門を設けてきた。「高齢といっても今の60歳以上は若くて馬力があるからね」。元気なシニア世代の活動環境を整えることで、協会全体の活性化にもつながる。75歳以上が対象の「ゴールド」部門も始まる予定という。
○…福井県出身。元々中学の時から野球をやっていたが、40歳のころ、仲間に誘われてソフトの道へ。当時のイメージは「シニアのスポーツ」。遊びのつもりだったが、選手や監督として活動するうちにやみつきになっていった。一番の思い出は21年前、シニアチームで初出場した県大会。初出場ながらも決勝で強豪相手に9点差を最終回でひっくり返す大逆転劇を繰り広げた。「最後までわからないのが醍醐味。仲間は宝」。当時のメンバーの絆は深く、今も飲みに集まっては思い出話に花を咲かせる。
○…協会の会長になり10年。区協会会長だけでなく、昨年からは県シニア連盟理事長も務めるなど、複数の役職を兼任している。昨今、頭を悩ませるのは活動場所の問題。昔は学校のグラウンドを借りての練習や試合も多かったが、防犯上の理由などから区内でも使える場所が減ってきているという。旧深谷通信所跡地を使いたいと嘆願書も出すも、進んでいないのが現状だ。
○…80歳ながらすーっと伸びた背すじが印象的。10年の節目を機に区の会長の引き継ぎを考えている。県の理事長としての務めはまだ続くが、「倉庫に釣り具もたくさんあるし、ソフトの後は釣りかな」とほほ笑む。これまでの人生、野球にソフトと好きなことに打ち込んできた。生きがいを見つけ、楽しむことがいつまでも元気でいられる秘訣なのだろう。
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