泉区版 掲載号:2017年1月1日号

横浜市の絵本作家シゲタさん

かるたで地元愛育んで 文化

遊べて学べて笑える46枚

作者のシゲタサヤカさん
作者のシゲタサヤカさん

 子どもたちが神奈川県の地理を楽しく学べる『遊んで学べる神奈川県民ジモトかるた』(講談社)が12月に発売された。作者は横浜市在住の絵本作家・シゲタサヤカさん(37)だ。

 「へいきへいき ちゅうかがいなら どこもうまいよ!」「ん〜だれだっけ? みなみあしがらの おかっぱあたま」――。クスッと笑えるのは読み札だけではない。厚木名物のシロコロホルモンをおいしそうに食べるブタなど、ブラックユーモアを含んだ色鮮やかな絵札が並ぶ。「せっかくなら学ぶ中でも、どこかに必ずクスッと笑える面白さを入れたくて」

 発売からまだ1カ月もたたないが、すでに売れ行きは好調。「こんなに地元の注目度が高いのは初めてでうれしい」と笑顔を見せるシゲタさん。青春時代を群馬県で過ごし、18歳から再び生まれ故郷・逗子市へ。会社勤めをしていたが、仕事に追われる生活に疲れ、退職。著名な作家の指導が受けられる専門学校に「ミーハー心」で通い始め、絵本製作を学んだ。講談社絵本新人賞入選をきっかけに、2009年『まないたにりょうりをあげないこと』(講談社)で作家デビュー。食べ物をテーマにした作品を中心に9冊の絵本を出版。3年前、結婚を機に泉区に移り住んだ。

 かるた製作のきっかけは2年前。絵本作家の活動と並行して、テレビ神奈川でアルバイトをしていたシゲタさん。子ども番組『カナガワニ愛』の企画として、神奈川の良さを知ってもらうために作ってみないかと担当者から声がかかった。放送開始まではわずか3カ月。県内33市町村すべてを紹介すると決め、製作を始めたが「20年ほど神奈川に住んでいても知らないことも多かった」と振り返る。絵札の題材は場所や食べ物、イベントなど、バランスよく選定した。苦労したのは「ら行」の読み札。「言葉が少ない中、うまく結びつけるのが大変でした」

 放送の反響は上々。2カ月前、作家デビューのきっかけとなった講談社での商品化が決まった。発売に向けて、担当者と話し合い、いくつかの読み札を改訂。子どもたちにより分かりやすいものに仕上がったという。裏面には各市町村の形が印刷されており、場所当てクイズで遊ぶこともできる。かるたは1セット1380円(税別)で、書店やコンビニエンスストア、ウェブサイトなどで販売中。

 かるたについての問い合わせは、講談社幼児図書編集部【電話】03・5395・3534。
 

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