泉区版 掲載号:2017年1月12日号

横浜で生きるフクロウ 文化

耳を澄ませば鳴き声も

森角さんの腕におとなしくとまるフウちゃん
森角さんの腕におとなしくとまるフウちゃん
 酉年である2017年の、顔ともいうべき鳥類。中でも「不苦労」などのごろ合わせがめでたいフクロウは、縁起の良い鳥として知られる。だが、横浜市内にもフクロウが生息していることは意外と知られていない。

 「仲間のコノハズクなどは渡り鳥だが、フクロウは留鳥。昔からずっと日本で暮らす鳥」と話すのは、金沢動物園(金沢区)の森角興起さんだ。市内でも金沢自然公園のほか、身近な森林に生息しているという。「地元で育って地元に住むのがフクロウ」。木の洞や枝の間に巣をつくり、毎年同じ場所でつがいが子育てをする。

 夜行性であることが、なかなかお目にかかれない理由。人の10から100倍ほどの視力と、パラボラアンテナに似た平らな顔、羽音のしない風切り羽を武器に、夜の狩りに出る。ただ「夕方に耳を澄ますと、雄のホーホーという声が聞けることも」と森角さんは話す。

「傷つくリスク、知って」

 同園にいる、フウちゃんとフクちゃん。どちらも保護され、野生に戻ることができないフクロウだ。フウちゃんは生後まもなく何者かに左目を奪われ、フクちゃんは左羽が折れたまま飛ぶことができない。「カラスや猫に襲われたり、末っ子が上手く育たずに保護されたりするケースが多い」と森角さん。「すぐそばにいる鳥で、人間の生活の影響で傷つくリスクがあることを知ってほしい」と話した。

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