みなとみらい21地区に保存・公開されている「帆船日本丸」(以下、日本丸)がこのほど、国の重要文化財に指定される見通しとなった。3月10日の文化審議会文化財分科会の答申を受けてのもの。船舶資格を有し、浮かべた状態で保存されている船舶としては初の文化財指定となる。
今回の答申は、長期間にわたり船員を養成し日本の海運業の発展に貢献、また稀少な戦前期建造の船で海運史、造船技術史など研究上にも貴重な点が評価された。指定の時期は、文化庁の手続きを経て、今夏となる見込み。
日本丸は、1930(昭和5)年に建造された日本を代表する船員養成の練習帆船。84年に国から横浜市に譲渡され引退し、翌年から一般公開されている。現役の54年間で1万1500人の船員実習生を育てた。 3年前から重文指定の働き掛けを行ってきた(公財)帆船日本丸記念財団の金近忠彦代表理事は「悲願でした。これで恒久的に保存ができる見通しがつくことになる」と話した。
答申を記念し4月16日(日)には、今年初のすべての帆を広げる「総帆展帆」が行われる。
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