泉区版 掲載号:2017年5月18日号

中田東森脇さん

生物教材配布し30年 教育

本物見せる授業を応援

ウーパールーパーを袋に入れて渡す森脇さん(右)と休石さん
ウーパールーパーを袋に入れて渡す森脇さん(右)と休石さん

 ミドリムシにミカヅキモ、さらにはウーパールーパーまで、学校教諭を対象に理科の授業で使う「生きた教材」の無料配布会が5月13日、カトリック中和田教会で行われた。配布を行ったのは「いずみ青少年を考える会」(岩崎好愛代表)の森脇美武さん。活動は約30年も続いている。

 教諭経験者らが理科教室などを通して子どもたちの交流の場を作る活動を行っている同会。元理科教諭の森脇さんは、現役時代から微生物などを自身で培養し、本物を見せる授業を行っていた。定年後も自宅で生物の飼育を続け、現在は年に1回、現役教諭に向けた無料の教材配布会を行っている。今回も県内各地から15人以上の理科教諭が来場。森脇さんが持参したミドリムシやミカヅキモなど多種多様な生き物を嬉しそうに持ち帰っていた。同会の岩崎代表は、生きた教材が教育現場で活用されることに「子どもたちの育成につながってくれれば」と期待を込める。

 理科教諭の代わりに来場した領家中学校教諭の休石洋孝さんは、ウーパールーパーを受け取りニッコリ。「区内にこのような活動をされている方がいるのは素晴らしいと思います。ありがたいです」と話した。配布会に5年ほど前から来ているという、清泉小学校(鎌倉市)で理科教諭を務める山口哲さんは「自分で生き物を培養するのはなかなか難しい。助かっています」と感謝の言葉。生きた教材を使用することについて「生徒からは感嘆の声が上がります。そういう反応が見られるのは嬉しいですね」と笑顔を見せた。

教え子語る情熱

 来場した人の中には、森脇さんの実の教え子も。保土ヶ谷小学校校長の板垣嘉一郎さんは中学3年間、森脇さんの生物の授業を受けていた。「授業で粘菌を見たいと言ったら、手に入れてきてくれて見せてくれた。面白かったし感動があった。自分で実物を見ると忘れないよね」と当時を振り返る。

 本物を見せることにこだわる森脇さん。映像資料などで簡単に生き物が見られる現代だからこそ、動いている実物を見て感じる驚きや発見の大切さを訴える。根底にあるのは「なるべく難しいことを分かりやすく教えたい」という思いだ。

 問い合わせは森脇さん【電話】045・811・5289。
 

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