県看護賞を受賞した松風学園看護師の 西川 美智子さん 鶴見区在住 61歳
その人への最良の看護を
○…「びっくりしています」と受賞に戸惑いながらも、喜びの表情が顔に浮かぶ。これまで、看護師として市内の病院などで勤務してきたほか、過去には看護学校の教諭として後進の育成にも尽力した。また、市民病院の再整備事業に携わり、看護体制の充実にも貢献。看護分野における、さまざまな業績が評価され、このほど「神奈川県看護賞」を受賞した。
○…現在は、知的障害のある人が利用する生活介護型施設「松風学園」に勤務。自身を含む5人の看護師で約100人にも及ぶ利用者の体調を管理し、病気や持病のある人には、医師と連携し治療を行う。「持病のある方の体調が回復していくと、やりがいを感じます」。業務には、障害者施設ならではの工夫を凝らす。言葉を使ったコミュニケーションが難しい人には「絵で治療内容を伝えると理解してもらえる」。培ってきた知識と経験をフル活用し、常に「その人にとって一番ためになる看護」の在り方を追求する。
○…大分県の生まれ。「看護」の道に進む転機は突然やって来た。「高校の進路指導の先生に『看護師になってはどうか』と言われて」。栄養士を目指していた少女は、その言葉をきっかけに親戚の住む横浜にある看護学校に進学を決意した。それまでの自分が思い描いていた道とは異なる進路に進んだことも、今では「大正解だった」と力強く言い切れる。それだけ、仕事を通して多くの人と出会う充実した日々を過ごしてきた。
○…悩みや疲れがある時は「何も考えず、体を動かす」ことが最高の息抜き。大の運動好きで、毎週2回テニススクールやジムで汗を流す。一人の母として子どもを産み育てる間も、仕事は続けた。「家族の支えがないとできませんでした。普段はなかなか言う機会がないけれど、感謝しています」と照れ笑い。人を支える仕事を続けてこられたのは、支えてくれる人がいたからだと噛みしめる。
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