気象庁が発表した今年6月から8月までの向こう3カ月の天気予報によると、今夏は例年に比べ気温が高くなりそうだ。泉消防署は今後、熱中症患者が増加することが考えられるとして、注意を呼び掛けている。
全国的に暑い日が続いた5月。横浜市内では、夏日(1日の最高気温が25度以上)が15日、真夏日(最高気温が30度以上)が1日記録された。実に月の半分が夏日という中で、区内では、本格的な夏を前に熱中症で救急搬送される人も発生している。
5月中、区内で熱中症により救急搬送されたのは3人。そのうち1人は入院が必要な状態だった。救急搬送された人はそれぞれ、屋外でスポーツや作業を行っている際に体調不良を起こしている。
現状、熱中症による救急搬送の数自体は例年と比べて多いわけではないが、今年の夏は猛暑が予想されている。加えて、熱中症による救急搬送の約7割は毎年7・8月に集中していることから、泉消防署では「ますます気温が高い日が続く時季。屋外の活動などは、こまめな水分補給と適度な休憩など、予防を心掛けてほしい」と注意を促す。特に、体力が落ちている高齢者などは、若い人に比べて重症化しやすいという傾向があり、日頃から適度な運動、3食しっかり食べる、十分な睡眠をとるといった規則正しい生活リズムも暑さに負けない身体づくりには大切だ。
屋内でも注意必要
同署の小山智央(ともひさ)警防課救急担当課長は「屋内にいれば安心というわけではない」と話す。小山課長によると、熱中症で救急搬送された人の約3割が部屋の中にいた。原因は、エアコンなどを使って室温管理をしていなかったことなどがあげられるという。
予防策として「自分の快適な温度に設定し、湿度は60%以下の状態になるよう意識して管理してほしい」と話している。
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