泉区食生活等改善推進員会(ヘルスメイト)の会長を務める 山口 博子さん 中田南在住 69歳
終わらない夢を楽しむ
○…区内各地のコミュニティハウスなどで行う講習会などを通じて、食生活を中心とした健康づくりを呼びかけるヘルスメイト。今年4月に会長に就任してから、改めてその存在意義について見つめ直し「食事の大切さを地域の人に伝えるという役割を再確認した」とにこやか。これまで以上に主体的で活発な活動を目指し、「地域に貢献できる団体にしていきたい」と意気込みを語る。
○…かつて長く体調がすぐれない時期があった。そんな時に思い立って福祉保健センターの食育講習を受講。これをきっかけに栄養バランスを見直すと、次第に元気が出てきた。核家族化の進行やライフスタイルの変化、そして多様化する外食産業など、時代の流れとともに、食のあり方、食に対する人々の意識も変わってきた。それでも自身の経験があるからこそ「身体をつくる食の大切さ」に気づいて、行動してほしいと願ってやまない。
○…東京都渋谷区の生まれ。高校卒業後は服飾系の専門学校に進んだ。実家は自営業だったこともあり、オシャレ好きな少女も自分のお店を持つことが夢だった。その後、製薬会社の事務職で数年働いたのち、次に描いた夢が「喫茶店を開くこと」。目標に向かって複数の仕事を掛け持ちする多忙な日々の中で、夫と知り合い結婚。泉区に居を構え、3人の子どもを育て上げた。現在はサークルに所属。障害者施設などでコーヒーを振る舞うボランティアを行っている。自身が若い頃に叶えられなかった夢の続きを今、楽しむ。
○…「誰かに必要とされていることが、私の生きがいになっているのでしょうね」。時々人から「あの時、アドバイスをもらったおかげです」と感謝されることがあるという。人に何か助言をしたという自覚はあまりない。ただ、これからも「自然な形で他人にいい影響を与えられる生き方ができればいいな」。理想を語ると、顔がほころんだ。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>