区内で振り込め詐欺の被害が急増していることを受け、泉警察署(則次誠二郎署長)は6月21日、飯田地区のシニアクラブ「向寿会」の定例会で、防犯講話を行った。
区内における特殊詐欺の被害件数は6月20日現在で28件(未遂2件を含む)、被害総額は約5900万円に及んでいる。昨年1年間の被害件数24件(未遂含む)と被害総額約3500万円もすでに大幅に上回っており、まさに「非常事態」となっている。
一向に減らない被害を少しでも食い止めようと、今年5月から泉警察署が始めたのが、区内の各シニアクラブの集会に出向く取り組みだ。被害に遭うのは主に高齢者であることから始めたものだが「警察の人が直接説明に来てくれると重みが違う」などと好評で、これまでに20回以上の会合で注意を呼びかけてきた。
この日は、生活安全課の坂手和也警部補が、映像で最近多い犯人の手口などを解説。出席者ら約30人に対して「電話でお金の話が出たらまず詐欺だと思ってください」と呼びかけた。講話を終え、同会の坂橋義美会長は「会員の間でも時々、不審な電話がかかってきたことが話題になる。今日はとても参考になった」と感想を述べた。坂手警部補は「詐欺被害の状況を多くの人に伝え、被害防止に努めていきたい」と話した。
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