泉警察署は、被害が後を絶たない振り込め詐欺の撲滅に向けた検挙と抑止活動を強化しようと、このほど区民11人を「だまされた振り作戦」県民捜査官として初認定。11月14日に同署で認定式を開いた。
振り込め詐欺は、電話で親族などを装い現金を振り込ませる「オレオレ詐欺」、郵便やインターネットで不特定多数の人にサイト利用料などの名目で料金を請求する「架空請求詐欺」、実在しない融資をする文書を送りつけ、申込み者に保証金などの名目で現金を要求する「融資保証金詐欺」、役所や税務署を装って必要な手続きと騙りATMを操作させることで口座間の送金で現金をだまし取る「還付金等詐欺」などの総称だ。
神奈川県警は県民が被害に遭わないようにと、手口の周知や啓発を進めているが被害が後を絶たないのが現状。泉署管内でも今年1月から11月13日までの段階で45件発生し、被害総額は約9000万円に上る。
被害拡大阻止へ
そこで始まったのが「だまされ振り作戦」の県民捜査官認定。被疑者の検挙には、電話を受けた当事者がだまされた振りをして犯人をおびき出すことが有効であることから、県民に広く協力を呼びかけるものだ。
認定者には、詐欺電話に対してだまされた振りをして、捜査に協力してもらうことはもちろんだが、被害に遭わないための「抵抗力」をつけてもらうことも目的としている。認定に特に制限もないことから、今後は制度の趣旨を広くピーアールし、一人でも多くの県民捜査官を獲得することで、被疑者の検挙につなげていく考え。
初回認定者に認定書を手渡した北村正署長は「管内でも被害が増えている。みなさんの協力をお願いしたい」と話した。
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