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2010年8月26日号
横浜市教育委員会が8月5日、昨年度における暴力行為といじめの状況調査を発表した。暴力行為の認知件数は小学校で、いじめの認知件数は小学校と中学校で増加していることが分かった。
この調査は、市内全ての小中高校501校からの報告を教育委員会人権教育・児童生徒課が集計したもの。
暴力行為の発生件数は、小学校で前年度比24%増の693件、中学校で同2・5%減の2755件、高校で同8・3%増の13件。特に小学校での増加が著しく、特定の児童が暴力行為を繰り返している。小学校で5件以上の暴力行為を繰り返した児童は34人。それらの児童が693件中255件の暴力行為を起こしている。同課によると、暴力行為を繰り返す児童の70・6%に、家庭での心理・身体的虐待や育児放棄、両親の喧嘩や離婚などが見られるという。
いじめの認知件数は、小学校で前年度比28・1%増の511件、中学校で同19・5%増の656件、高校で同33・3%減の2件。06年度以来、小中高校の合計認知件数は減少傾向にあったが、今回増加に転じた。同課は、いじめの内容として、冷やかしやからかい、悪口、軽くぶつかる、遊ぶふりをして叩くなどが増加していることから、比較的軽い嫌がらせもいじめとして学校が認知するようになったことが増加の一因と見ている。また、パソコンや携帯電話を使ったネット上のいじめは、同20%減の77件。フィルタリングや情報モラル教育の推進が効果を上げた可能性もあるが、潜在化している可能性もあるとして引き続き注意を促していく。
小学校で暴力行為やいじめが増えている要因として、スクールカウンセリングなどの研究をしている東海大学の芳川玲子教授は「大人に甘えたいけれど甘え方が分からず、コミュニケーションをとる手段として暴力行為に及ぶ子どもが増えている」と分析。「家庭で1日3分だけでもいいので、家事や仕事の手を止めて、目を見て子どもの話を聞く時間をつくってほしい」と話した。