神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2011年4月28日 エリアトップへ

横浜市 防災計画を見直しへ 項目ごとに再検討チーム

公開:2011年4月28日

  • LINE
  • hatena

 マグニチュード(M)9、国内最大級となった東日本大震災を受け、市は震災対策などを盛り込んだ「横浜市防災計画」の見直しへ動き出した。「耐震化」「備蓄」「広報」「津波」など、新年度に入り項目ごとにプロジェクトチーム(PT)を立ち上げ、”想定内”となるよう検討を始めている。

 市の防災計画は、国の定める災害対策基本法に基づき1963年度に策定。その後、修正を繰り返し、震災対策については、2004年度の修正版が最新の被害想定となっている。

 これまで想定されていた地震は、南関東地震や東海地震、横浜市直下型地震の3つ。最大でもM8・震度は7だ。今回の震災では、被害はなかったものの、約1mと想定していた津波が1・6mに到達するなど、市内でも”想定外”の状況となった。

 震災を受け市消防局危機管理室では、「計画の見直しは急務」とし、4月中旬ごろから、市内学校や公共施設など建築物の「耐震化」、地域防災拠点やその他の公共施設の「備蓄」、震災発生時の市民への「広報」、想定を上回った「津波」の4項目について、PTを立ち上げ再検討に入った。PTへは識者に加え、各区役所職員なども参加し、より地域に即した意見も収集していくという。

備蓄に課題

 震災当日、市では公共施設約50ヵ所を開放し、帰宅困難者約1万8千人を受け入れた。電車など交通網がまひしたため一時宿泊対応も行ったが、学校などの地域防災拠点以外に毛布などの備蓄は少なく、危機管理室では「備蓄が足りなかった」と分析する。

 市の備蓄は平常時で毛布11万枚、水缶(350cc)約180万缶、クラッカー約160万食などがある。当日、危機管理室では、金沢区の備蓄倉庫に一時宿泊者用の毛布を取りに行ったが、交通渋滞のため、通常20分のところ5時間を要したという。同室は、「初めから数を増やしたり、備蓄のないところには新たに置いたりと、足りなかったものは何かを見極めて取り揃えたい」と話す。

年度内に修正版

 今後は、液状化対策などのハザードマップも市主導で取り組む。計画の見直しについて同室は、「(PT)個々の進行状況があるが、年度内には決めたい」とする。また、財源については、「まずはどんなものが必要かを検討する。そこから試算し優先順位をつけて考えたい」と話している。
 

戸塚区版のトップニュース最新6

園芸博 機運醸成にフェス

横濱花博連絡協議会

園芸博 機運醸成にフェス

16日、17日 通信施設跡地

3月14日

”歌う自販機”で地域活性

戸塚モディ前

”歌う自販機”で地域活性

戸塚泉栄工業会が協力

3月14日

学生・生徒が対策議論

戸塚署特殊詐欺

学生・生徒が対策議論

「地域のきずなで撲滅へ」

3月7日

財源確保にふるさと納税

柏尾川の桜並木保全

財源確保にふるさと納税

区が計画 検討委の設置も

3月7日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

2月29日

災害対策に新たな取組み

2024年度戸塚区予算案

災害対策に新たな取組み

課題改善に向け編成

2月29日

㈱横浜建材工業

屋根と外壁のプロ 屋根の無料点検実施中。瓦一枚からでも!

https://yokoken.com/

平成横浜病院

横浜市の健診・検査

https://yokohamahp.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月8日0:00更新

  • 1月11日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

戸塚区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月14日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook