春の県大会で、選抜の優勝校・東海大相模を1点差で破り、ベスト8入りを果たした戸塚高校野球部。7月10日(日)に開幕する全国高校野球神奈川大会でも、その戦いぶりに注目だ。
勝利の鍵を握るのは、エースの水上卓也君(3年)。ゆったりしたフォームから放たれる140キロのストレートと、キレのある変化球が最大の武器。昨年の夏は調子が悪かったため、今年の春に向け、様々な投球フォームを試した。幾度となく変化を遂げ、たどり着いたのが現在のフォーム。「この夏が一番の仕上がりです」と自信をのぞかせる。
戸塚高校へ進学したのは、中学校時代の教師から「良い監督がいる」と薦められたから。県内に数多くある名門校への進学は考えなかった。「自分は、今でも名門校のレベルには達していません。もし名門に進学していたら、監督が恐くて萎縮してしまったんじゃないかと思います」。菅沼努監督の厳しくも自由な指導が、自身の長所を伸ばしてくれたと感じる。
チームの雰囲気を聞くと「元気でうるさいですね」と笑顔。声がけや連携プレーを重視しているからか、普段から賑やかな同部。一方の水上君は、球場の外では「どちらかというと大人しい」と、キャプテンの加藤由(よし)昴(たか)君(3年)。賑やかなチームメートに囲まれる「物静かな青年」という印象だが、マウンドに上がると一変。頼れるピッチャーとして試合を組立てる。「試合で緊張することはない」とキッパリ。それは、「一人で戦っているんじゃない」と、試合中に何度もかけられるチームメートの声に支えられているからだ。
この夏の目標は、もちろん「甲子園に行くこと」。どんな強豪にも動じない冷静な投手と、投手を支える元気なメンバーで、神奈川大会優勝を目指す。
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