ショートフィルムフェスタ 染川さんがグランプリ 豪華客船の迫力たっぷりに 日ごろから地域を撮影
横浜や地域を紹介する60秒のショートフィルムの質を競う「よこはまショートフィルムフェスタ」で、9月10日、戸塚町在住の染川春雄さん(71)の作品が93作品の中からグランプリに選ばれた。染川さんは、港町横浜の豪華客船を迫力たっぷりに映像に収めた。
「ブオー」と汽笛がとどろく中、出港するクルーズ客船「飛鳥II」と「ぱしふぃっくびいなす」が画面いっぱいに映し出される。透き通った声のナレーションは娘の裕子さん。客船を見る人々や山下公園の赤い靴の像を間に挟み、ネオンがきらめく港町の夜景で映像は締めくくられる。
同フェスタは(社)横浜青年会議所(横浜JC)が創立60周年を記念して開催したイベントで、「あなたから観た横浜」をテーマとした「よこはま部門」など3部門を設け作品を公募した。染川さんは、グランプリを受賞した「入船出船ロマンあふれるみなと街」を含む3作品をよこはま部門に出品。横浜JCの理事や外部審査員などの審査を経て、「入船出船〜」が同部門で優秀賞を受賞し、3部門それぞれの優秀作品のうち最も評価が高かったことから、グランプリに輝いた。審査員は「港町横浜を正面から取り上げた作品としてよくまとまっている」「大型客船の映像は圧巻」などとコメントしている。作品は横浜JCのHP(ホームページ)で見られるほか、グランプリの特典として10月上旬から羽田空港内のモニターで3週間放送される。
趣味で50年
染川さんは戸塚駅西口の商業施設「トツカーナ」や「サクラス」の開店時など、日ごろから戸塚区の動きを撮影。20歳ごろから撮り始め、1978年度には神奈川県8㎜映画コンクールで、79年度には神奈川芸術祭映像コンクールでグランプリを獲得した。
今回の作品は早朝6時から夜の8時までと終日腰を据え撮影に臨んだ。「出来も良かった、と言えなくもないかな」。受賞の感想を話す口ぶりは、趣味ながらも長年の経験を思わせた。
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4月18日