国勢調査結果 区の高齢化率 20%台に ひとり暮らし高齢者も10年で倍増
10月に発表された2010年国勢調査の集計結果により、戸塚区の高齢化率が初めて20%を超えたことが分かった。ひとり暮らし高齢者も大幅に増え、10年間で倍に。人口は4%台で微増を続けている。(反対面に関連記事)
戸塚区の人口は05年の前回調査より4・9%増え、27万4324人(男13万6675人、女13万7649人)で、市内第3位を維持。05年の増加率は4・2%で、10年間で微増を続けている。
65歳以上の高齢者は5万5080人で、高齢化率は前回より3・4ポイント増え20・1%と初めて20%を超えた。高齢化率は戸塚区誕生の翌年1940年から80年までは3〜4%台で推移していたが、以後高まり、00年には12・9%と二ケタ台に。ここ30年で急激に高くなったことが分かる。
ひとり暮らし高齢者も増加。00年は3947人だったが、10年に8190人と倍に増えた。高齢者に占める施設・病院入所者も10年間で1706人から3393人と大幅増。
一方、15歳未満の子どもの数は80年の11万2943人をピークに85年には減少に転じ、その後減り続けた。05年には再び増加に転じ、10年の人数は05年比7・2%増の3万9337人。
区役所統計選挙係の伊藤智啓係長は「戸塚区では現在、現役世代3人で1人の高齢者を支えている。今後、団塊世代の大量退職により高齢化率はさらに高まるだろう。医療や福祉の面で高齢者をどう支えるかがさらに問われてくる」。
そんな中、区ではひとり暮らし高齢者の見守りを拡充しようとモデル事業を実施する。各地域ケアプラザと民間事業者が連携して見守り活動を行うもので、民生委員に負担が偏っている見守りの目を増やしたい考えだ。今年度中の開始を目指している。
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4月18日