自著を手にする丸木さん
戸塚町在住の丸木伊参（よしみ）さん（73）が２月29日、『知識ゼロからの販売・サービスの仕事』を幻冬舎から出版した。
丸木さんは、アパレル専門紙の記者、商業・流通業の専門出版社「商業界」の編集長や代表取締役社長などとして、取材・執筆活動に約50年携わってきた。その経験を生かし、これまで『ユナイテッドアローズ 心に響くサービス』（日本経済新聞出版社）などのビジネス書を出版してきた。
今回の書籍は、自身が全国で経営者や店長に取材してきた経験を踏まえ、販売員が心掛けるべき「基本中の基本」を紹介。イラストやマンガを交え、読みやすい構成となっている。「販売員、営業の人の地位向上につなげたい」と思いを語る丸木さん。商品・サービスが至るところにあふれている今、店ではなく「販売員の○○さん」から商品を買おうとする気持ちが消費者の中で強まってきているという。「今、成長できるのは販売員の質が良い企業。初心者だけでなく、経験者や教育担当の人たちにもこの本を参考にしてもらいたい」
トツカーナに助言
２年前にオープンした商業施設「トツカーナ」。乗降客数は横浜駅に次いで市内で２番目に多い戸塚駅に隣接しているものの、施設内の人通りは少なく感じるという声も出ている。このことについて、「ハード（建物）は立派で便利にはなったが、構造が分かりにくく、ソフト（店）の質がもっと高ければと思うところがある。一店一店がお客さんのことを大切に考え、接客・サービスの質を上げていけば、集客にも売上にもつながるはず」とアドバイスした。
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