"春は苦み"で身体目覚め 管理栄養士・馬場さんがアドバイス
”春苦み、夏は酢の物、秋辛味、冬は油と合点して食べ”―。明治時代の食養家の言葉です。春は苦い物を食べて、冬の間に蓄積した脂肪や老廃物を排出し、胃腸の働きを整える。夏は酢で食中毒予防、食欲増進。秋は辛味で夏場に緩んだ身体に刺激を与え、冬は寒さに備えて皮下脂肪を蓄えるために油をとる、という意味です。スーパーにはふきのとうやたらの芽、うど、ふきなどが並ぶようになりました。春です!さあ、身体の中から目覚めましょう。山菜特有の苦みや香りには、冬の身体から春の身体に目覚めさせるよう働く栄養成分が含まれます。【1】抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富。身体の調子を整え、新陳代謝を促す役割が期待できます。【2】冬に不足しがちな食物繊維。食物繊維の刺激によって胃腸が活発に動き始めます。腸をキレイにして軽やかに活動できる準備をしましょう。また、栄養素ではありませんが、春の山菜の香りは、食が細い高齢者の方や食欲不振の方にも役立ちます。春の山菜は、量を食べるというよりは、季節の恵みと芽吹きのパワーを感じながら苦みを楽しむもの。おいしく食べるためには上手なアク抜きが肝心。比較的アクの少ない山菜は、水にさらす方法で良いのですが、わらびやぜんまいなどアクの強い山菜は、アクがアルカリ性に溶けだす性質を利用して、水1リットルに小さじ1杯の重曹を入れて茹でましょう。ふきのとうやたらの芽は、天ぷらや素揚げにすると、油でえぐみや苦みが和らぎ食べやすくなります。
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