葛西区長インタビュー 「真っ先に災害対策」 防災計画見直し一次まとめ 5月に
本紙は新年度にあたり、葛西光春戸塚区長にインタビューを行った。葛西区長は今年度も災害対策が重要との認識を示し、防災計画見直しの一次取りまとめを行うとした。中小企業振興基本条例と絆条例にのっとった取り組みを行うことも強調。新区庁舎への思いも語った。
葛西区長は「東日本大震災後の1年。やはり防災への関心が高かった」と前年度を振り返った。同震災を受け、「災害対策が不足していた」と反省し、帰宅困難者対策の検討に注力してきたと説明。戸塚駅に帰宅困難者が発生した際、関係機関の合同本部を同駅に設置することを3月に決め、「(対策は)まだ完成ではないが、見通しはできた」と手ごたえを語った。
今年度に注力する事業としては、「真っ先に災害対策」と明言。現在取り組んでいる防災計画の見直しが一番重要と話し、5月に開かれる戸塚区災害対策連絡会議に向けて一回目の取りまとめを行うとした。
また、「特色ある取り組み」として、中小企業振興基本条例と絆条例にのっとった事業を進めるとも。具体的には、特色ある技術を持っていたり、製品を作っていたりする企業を幅広く伝える「区内立地中小企業支援事業」を実施。絆を育むためには、自治会町内会の加入率上昇を目指す。葛西区長はその例として、転入者に送る資料の中に自治会町内会のお知らせを入れ、自治会からの連絡を受けても良い転入者と自治会を仲介していることを挙げた。自治会がないマンションなどに、自治会組織を呼びかけたいとの意向も示した。
「大事業」と位置付ける戸塚駅西口の新区庁舎建設に関しては、「公益施設の中には区庁舎以外に、区民文化センターなどの新しい機能も備わる。それらが区民に親しまれるように」と思いを語った。現区庁舎移転後の跡地利用については、「土地は区民の財産。有効に使っていかなくてはならない」と述べ、「市としての公共施設整備が終わっているため、民間の提案を受け入れて、跡地周辺や区全体に利する機能を持った施設にしたい」と話した。
葛西区長は最後に区民に向け、「区は様々な事業に取り組んでいるので、いろいろな施設や行事に足を運んでもらいたい。特に今年は五輪イヤー。(区出身の)近賀ゆかり選手(女子サッカー)や松田知幸選手(射撃)を応援しましょう」と呼びかけた。(次号以降に詳報)
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