横浜の魅力を伝えるイベントを企画する「横浜再発見の会・ハートフィールド」の代表 酒匂(さこう)景寿(かげとし)さん 戸塚町在住 43歳
知った分だけ好きになる
○…横浜再発見の会・ハートフィールドの代表を務める。これまでに横浜のSLを見るツアー、夜のみなとみらいを歩く企画、中華街の厨房での料理体験などを行った。「知らないままじゃもったいない。横浜の人にこそ、横浜が持つ大きな財産を知り、町を愛してほしい」。イベントの告知も市内限定だ。
○…横浜観光のガイド経験を生かし、当時の仕事仲間2人と昨年1月に会を発足。ありきたりの観光ではなく、一味違った他にはないものを目指しているため、企画が最も難しいという。「例えば『中華街での街コン』と『厨房での料理体験』を組み合わせれば、新たに『料理コン』が生まれる」。時にはツイッターを使って、埋もれた情報を探すこともあるという。
○…鹿児島県生まれ、東京都育ち。専門学校卒業後、テレビカメラマンとして、報道、ドラマ、バラエティーと様々な番組に携わった。26歳の時に怪我をしてしまい、やむなく転職。9年前に戸塚区に引っ越し、横浜の魅力に気付き始めた。歴史や町を知れば知るほど、のめり込んでいったという。「もし15年ほど早ければ、汽車道の線路はそのままにしてほしいっていう活動をしていたかも」
○…実は昨年の東日本大震災の影響で一時イベントを開催できず、会を解散しようと考えたことがあった。「でも、協力してくれている会社の方が『やめるな』って企画まで提案してくれたんです」。積極的に力を貸してくれる人、「横浜詳しいでしょ」と頼ってくれる人、様々な人とつながっていくことが楽しいという。しかし、協力者探しは容易でなく、手当たり次第電話することも。「電話営業なんて久しぶり。1日中地道に交渉するのも大変」と言いつつも、話す姿は生き生きとしている。現在は、東俣野町の農家にマルシェ(市場)出店や収穫体験の協力を交渉中。発足2年目、まだまだこれからが勝負。10年先も続けたいと意気込む。
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4月18日