2014年度に公募が始まる予定の戸塚区役所の跡地を、公益的施設として活用する計画案が6月22日、戸塚宿ほのぼの商和会と戸塚区役所移転問題協議会から発表された。計画は、市から土地を無料で借り、国や県からの助成金を利用し、区民の手で施設を建設する内容だ。
戸塚区は跡地について、医療施設や高齢者向け住宅、子育て支援機能、その他公益的施設のいずれか、またはそれらを複合した建物を条件に公募売却をする考えだ。
今回発表されたのは3階建ての公益的施設「戸塚わくわく館(仮称)」。「私たちの町は私たちの手で」という考えの下、同施設の計画案を進めてきた。今年4月から5月に行われた区役所跡地についての区民アンケートの結果も計画に反映。要望の多かった「公益的施設」「子育て支援機能」などの意見を取り入れた。
まず、1階は地元の農産物などを販売する店舗や他県のアンテナショップが入る商業スペース。2階にはカフェや子育て支援スペース、レンタルスタジオやホールなど、交流の場を設置。屋上にはフットサルなどができるスポーツスペースを計画。誰もが気軽に立ち寄り、わくわくできる施設を目指すという。同商店会では区役所移転の話が出てから、地域活性化のための活動を進めてきた。同商店会の手塚康夫さん(65)は「今回の施設については市に計画の提案をしている。実現のための方法を模索中」と話す。
課題は費用
最も大きな問題は費用。計画案によると土地の購入費用は約15億円と見積もられている。同協議会では土地の無料提供の可能性を探っているところだ。建築費は約11億円。街の活性化や地元の農産物をPRする点から、厚生労働省や農林水産省などの補助金事業も活用できる見通しだ。手塚さんは「現状はあくまでドリーム案。これから詳細を詰めて、より現実的なものにしていきたい。まずは協力者や賛同者を増やさなければ」と話している。
※7月5日号戸塚区版の紙面で一部事実と異なる表現がありましたので削除いたしました。
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