地域で活動するさまざまな分野の団体がまとまり、互いの強みを相互補完しながら街づくりを行おうと9月に立ち上がった「ヨコハマ協動プロジェクト」が12月10日、女性目線での街づくりをテーマに戸塚駅東口のペデストリアンデッキで公開討論会を開催した。
男性と比較すると日中も地域にいる時間が長く、街の問題点も把握しやすい女性の目線で街づくりを考えようと企画された今回のイベント。衆議院選挙も近いことから一般市民の生の声を世間に届けることを狙い、誰もが見学できるオープンな空間での開催となった。
この日ゲストスピーカーとして参加したのは、同プロジェクトの発起人の1人で、戸塚町で喫茶店を経営する片山大蔵さんほか、北本若葉さん、kaho*さん、福島あやさん、小林コトミさん、亀田真澄美さんの子育て支援団体代表者など地域で活動する女性5人。
多くが現役子育て世代で、福島さんは「10数年前に母親になったが、子どもを預けて働くのは特別な事情がないと難しかった」、小林さんは「東京に比べ横浜は出産後の再就職が難しい。パートタイムで働き口が見つかっても、子どもを預けるところがない」と、母親の視点から見た横浜について意見を語り合った。
また、子育てに関する悩みの相談先について話が及ぶと、市内各区に子育て支援拠点が設置されている一方、母親の間では『子育て支援拠点デビュー』という言葉があるほど、知り合いがいなかったり、人付き合いが苦手な人にとっては利用しづらい施設との意見も。そして、特別な目的がなくても気楽に立ち寄れ、少人数で利用できる『保健室』のような居場所があればよいのではないかとの結論に至った。
新たに施設を建設するのは困難でも「時間帯によっては居場所を提供してくれる店はあるはず」と片山さんは話していた。
同プロジェクトでは、「こうした場を繰り返し設けることで、街づくりのアイデアはより具体的になる」とし、今回話題にあがった保健室の実現について、更に協議を重ねていく方針だという。
|
<PR>
戸塚区・泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>