(株)江ノ電バス横浜は2月12日、戸塚駅から本郷台駅方面を結ぶバス路線を新設し、運行を開始した。戸塚区と栄区の区境をまたぐ新路線に、地域活性化の期待も高まる。
今回開通したのは戸塚駅から本郷台駅周辺(地球市民プラザ停留所)を経由し、同社鎌倉営業所に隣接する平島停留所(鎌倉市岩瀬)を結ぶルート。従来の戸塚駅から本郷台駅までの路線は運行するバスの本数が少なく、時間帯によっては渋滞しがちだったこともあり、戸塚区の地域住民からは通勤や通院の利便性から別ルートを利用した新規バス路線の開通を求める声が高まっていた。
これを受けて下倉田地区連合会(関口克正会長)は、戸塚駅から明治学院大学南門までを運行する既存路線の本郷台駅までの延伸を要望。戸塚区と地域の課題などについて話し合う地区懇談会の場で協力を要請するなど、実現に向けて取り組みを進めてきた。
そして昨年8月、要望する新規路線の大半は栄区にあることから区を超えた連携が必要と考え、同連合に所属する幸ヶ丘自治会が主催した夏祭りで、長年交流のあった区境で隣接する栄区の本郷台自治会に提案。これを機に動きは本格化し、9月には同社へ要望書を提出していた。
それからわずか5カ月での開通について同社は、「延伸部分ではこれまでもバスの回送ルートとして運行していたため、ダイヤの見直しや実証運行等が必要なかった」と説明する。
一方、短期間での実現について関口会長は「画期的。地域の要望が叶って良かった。区を超えた連携もうまくいった」と喜ぶ。また栄区では、「明治学院大学の学生が本郷台駅を利用するようになれば、イベント参加など地域活性化にも結び付くのではないか」と期待していた。
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