県ボランタリー活動奨励賞 高齢者の交流サポート ドリームハイツ「いこいの家 夢みん」受賞
俣野町にある大規模団地「ドリームハイツ」(全23棟・約2300戸)で高齢者向けのボランティア活動を行う「NPO法人いこいの家夢(むー)みん」が、かながわボランタリー活動推進基金の平成24年度ボランタリー活動奨励賞を受賞した。高齢化が進む地域で、コミュニティ活性化につながる取り組みが高く評価された。
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ドリームハイツでは、入居開始当初から生活課題を自ら解決しようとする住人同士の活動が盛ん。夢みんは高齢者向け給食活動などをきっかけに、1995年に準備会を発足。翌年、団地内の一室を住人同士で購入し、サロンを開設した。
2000年には市から介護予防通所事業を受託。06年の委託終了後も歌声喫茶やパソコン教室、健康麻雀など独自の介護予防プログラムを継続している。利用者の要望をもとに年々内容も充実させ、11年には利用者や見学者が約6500人にまで上っている。
現在の運営委員は8人。同法人の松本和子理事長と運営委員代表の伊藤真知子さん、事務局の深石晟さんは「サロンは高齢者間の交流と相互見守りの両方の役割を果たす。利用者同士であいさつを交わし、笑い合えることが一番の介護予防。プログラムは来るきっかけの一つ」と説明する。今回の受賞は応募から3度目で「あきらめないで良かった」と松本さんらは喜ぶ。
一方で活動継続には課題も多い。運営委員の平均年齢は60代後半で「活動的に動くには限界がある」と伊藤さん。新たな担い手の確保は必須だ。区が10年に行った調査によると、15年の団地内の高齢化率は約50%と予想されている。伊藤さんは「高齢化を本当に実感している。今後は認知症や災害時対策なども視野に入れ、団地内の福祉団体とのコーディネーターの役割も必要」と話していた。
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4月18日