俣野町発 ”団地の悪ガキ”全国へ ヒップホップユニット
横浜市戸塚区にある団地「ドリームハイツ」出身のヒップホップユニット「サイプレス上野とロベルト吉野」の2人が5月11日(土)のclubLizard(クラブリザード)YOKOHAMAでのステージを皮切りに、8都市を巡る初の全国ワンマンツアーをスタートさせる。
曲やMVに戸塚が登場
サイプレス上野さん(32)がマイクロフォン担当(MC)、ロベルト吉野さん(31)がターンテーブル担当(DJ)。生まれ育ったドリームハイツや今は無き遊園地「ドリームランド」は、2人曰く、「あらゆる意味で横浜のハズレ地区」。表現はネガティブだが、作品には地元愛が詰まっている。
最優秀MV(ミュージックビデオ)をインターネットでの投票で決める「MTV MUSIC AWARDS JAPAN」の最優秀ヒップホップ賞にノミネート中の『ヨコハマシカfeat.OZROSAURUS』をはじめ、彼らの楽曲やMVには地元・戸塚が多く登場。「またココかって言われることもあるけど、やっぱり地元が出てる方が『っぽい』から」。ヒップホップに馴染みがない人でも、MVならドリームハイツや戸塚駅、コスモワールドなど、見覚えのある風景を見ながら楽しめるはずとの思いがある。
先輩に影響され
学生時代はいわゆる「悪ガキ」。暴走族に目を付けられたこともあった。とりあえず集まる仲間たちとバスケやスケボーをして過ごす日々。そのとき、BGMとして先輩たちが流していたのがヒップホップ。自分たちも意識せずとも自然と聞くようになっていった。
かつては大人たちに眉をひそめられることもあったという彼らだが、現在は団地のイベントにも積極的に参加している。子ども向けのクリスマス会では合唱などの演目に交じってヒップホップを披露。初回は泣いてしまった子もいたそうだが、2回目からは「ラップの兄ちゃん」として親しまれるようになった。
全国の次は地元でフェス
実は、未来予想図をたてて組んだグループではなく、「いつか○○のステージに立ちたい」「○○を目指そう」といった夢や目標も特になかった。無欲で全国ツアーまでたどり着いた2人だが、最近ようやく「夢」ができたという。
それはドリームハイツ横のスタジアムでのフェス開催だ。「フェスがやりたいからスタジアムを使うんじゃなくて、自分の地元を知ってもらうためにフェスをやりたい」。尊敬している人や同じ団地出身のミュージシャン仲間にも出てほしい、祭りのように地元の飲み屋にも出店してほしいなど、夢は膨らむ。
そのためにも、まずは11日から始まる全国ツアーを成功させなければならない。ロベルト吉野さんは「その時その時のベストを尽す。今まで以上のことをやってやりたい」と意気込み、サイプレス吉野さんは「戸塚区民は全員来てほしい。会場でタウンニュース見たって俺たちに言ってくれたら”粗品”プレゼント!」と、いたずらっぽく笑った。
ツアーのチケットは前売り3000円(ドリンク代別)、HOT STUFF PROMOTION【電話】03・5720・9999で発売中。
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