明治学院大学横浜キャンパスの大学祭「戸塚まつり」16代目の代表を務める 浅田拓野(たくや)さん 国際学部国際学科 3年
地域に開き、共につくる
○…第16回戸塚まつりの準備会代表として半年近くかけ、仲間と準備を進めてきた。模擬店やステージパフォーマンス、持ち込み企画などは、参加者の約半分が地域住民だ。手話にダンスに講義まで、ジャンルはさまざま。「一般の大学祭とは違った雰囲気。地域の方の日本舞踊などが見られる大学祭は珍しいはず」。単なる大学祭ではなく、地域住民と共に一つの「祭り」をつくりあげる。
○…仲間の声に押され、3回目の準備会参加となった。組織を動かす苦労や責任もあるが、代表になったことは良い経験と話す。楽しげに作業する仲間の姿を見るのが、事務作業の多い代表ならではの楽しみだ。ツイッターやフェイスブック、ポスター、近隣自治会の回覧板など、地域へのPRも欠かせない。「第1回から目指しているのは学生のためだけではない『開かれた大学祭』。学生が『開く』ので、地域の方にもどんどん入ってきてほしい」
○…港南区在住。日本や世界の文化が与える影響などに興味を持ち、国際学部で学んでいる。最近は準備会で忙しく、なかなか参加できていないが、カンボジア支援をするサークルにも所属している。現地のフリースクールで子どもたちに絵本の読み聞かせやワークショップなどの教育支援をした経験もある。「現地の言葉はまだあいさつ程度しか話せないですが、ボディーランゲージでなんとか。特に子どもには言葉がなくても、気持ちで不思議と伝えられる」。将来は世界とかかわれるような仕事を目指しているという。
○…今年、明治学院は創立150周年を迎えた。大学祭も例年以上の盛り上がりが期待される。準備会で受け継がれている真っ赤な法被には、歴代の代表名と並んで「十六代目 浅田拓野」の文字が。「書くとき、緊張しましたよ」とはにかんだ表情を見せる。大学祭は目前。歴代代表の思いが染み込んだ法被に袖を通し、時を待つ。
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4月18日