自作曲と朗読で絵本を楽しむ「絵本コンサート」をピアニストとして続ける 西本 梨江さん 原宿在住 36歳
メッセージ、音に乗せ
○…絵本の朗読に合わせ、ストーリーや場面をイメージした自作の曲を演奏する「絵本コンサート」を15年前から続けてきた。10月14日には旭区民文化センターで自身初となる乳幼児向けの絵本コンサートを行う。「言葉がわからない赤ちゃんでも音や絵は楽しめるはず。絵本も小さな子が楽しめるものを選びました」と静かにほほ笑む。
○…絵本コンサートを始めるきっかけとなったのは、桐朋学園大学在学時に作者の柳瀬房子さん本人からもらった絵本『地雷ではなく花をください』。絵本を手に取ったのは久しぶりのこと。読み終えると心の中から湧き上がるものがあった。「音楽を通して絵本のメッセージを伝えられたら…」。翌年、早速コンサートを開催。以来、だんだんと依頼が舞い込むように。横浜市の小中学校では既に20回以上開催した。児童生徒の朗読に合わせ演奏することも。
○…絵本コンサートと並行し、ソロの活動や他の演奏家との共演、編曲など、ピアニストとしての活動は幅広い。ピアノを習い始めたのは3歳のとき。レッスンに行っても全く話さず、「何を考えているかわからない無口な子」だった。しかし、大好きなピアノの演奏には感情が出やすいようで「先生には『音を聞けば考えている事がすぐわかる』と言われましたね」と笑う。
○…作曲は幼いころから学び、コンサートで発表した経験もあった。短い絵本であれば1日でイメージを曲にできることもあるという。選ぶ絵本は「実際に読んで心に残ったもの」。学生時代から音楽を通しての国際理解や平和活動に力を注いでいることもあり、社会的な問題や平和、ボランティアについての作品も多い。国連食糧農業機関(FAO)の準親善大使としてチャリティーコンサートに出演したり、自身のコンサート会場でFAOの活動紹介や募金活動なども行っている。音楽と絵と物語、3つの形で絵本に込められたメッセージを届ける。
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