1984年に創立した戸塚文化協会。現在、日本舞踊や三曲、手芸、茶道など、22部門に所属する会員約1300人が文化活動に励む。今年30周年を迎えた協会の会長を務める西川久生氏に話を聞いた。
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――30周年の節目を迎えた感想をお願いします。
よくぞ30年という気持ち。これまで、一生懸命に会を継続されてきた先輩諸氏へ感謝したい。
――記念式典も執り行われました。
20周年時には協会の事務局を区役所が担っていたので、自分たちの力だけで企画から運営まで行ったのは初めて。多くの苦労があったが、ようやく実現にこぎつけることができた。
――会員は減少傾向にあるそうですが。
最盛期には約4000人が活動していたが、高齢化や新規入会者の不足から約4分の1に減った。ホームページの開設など会員増強の努力をしているが、このままではジリ貧で、『幕引きの30周年』ともなりかねない。だが、歴史のある戸塚区には、さまざまなジャンルの文化活動に励んでいる人が大勢いる。また、昨年には区の新たな文化拠点「さくらプラザ」も完成した。30周年を再出発の踏み台と捉え、未来に向かって頑張りたい。
――文化協会の意義とは何ですか。
会員それぞれが専門のスキルを研鑽し、市民に感動を与えること。また、自分たちが楽しむだけにとどまらず、文化活動をしたいと考えている人たちの受け皿の役目を果たすことで、地域貢献にもつながる。
――今後の目標を教えてください。
近年は趣味に時間を割く人が増えている。それは人生の厚みを増やしたいと考えているからだと思うが、そうであれば我々の存在意義も増してくるはずだ。40年、50年と会を存続させるためにも、若い世代に意志をつないでいかなければならない。
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