明治学院大学 除草にヤギを試験導入 近隣児童向けの活用案も
明治学院大学横浜キャンパス(上倉田町)で、ヤギを使った除草が3月下旬から試験的に導入されている。同大では、環境負荷低減と合わせて、学生や近隣の児童に環境への理解を深めてもらうなど、教育的観点からもヤギの活躍に期待しているという。
同大は緑豊かな横浜キャンパスを「エコキャンパス」と位置付け、環境問題を学び、エコ活動に取り組んできた。「都内近郊の大学としては初」という「ヤギを使った除草」は環境負荷がなく、廃棄物が出ない。作業費用がかからないのも利点だ。ヤギは植物の緑の部分のみを食べ、根は残すため、地表の保護や大雨等による土砂の流出防止に有効。また、草刈り機に必要な燃料や刈り取った草の焼却処分が不要な上、ふんが土壌を豊かにする。ヤギとのふれあいによる癒しの効果もあるという。
今回、市内の企業を通じ、富山県の牧場から同大にやってきたのは「明」「舞」「紅葉」の3頭。それぞれ明治学院大学、舞岡、紅葉滝にちなんだ名前だ。3頭は正門そばで生活しており、7月までの成果によって継続するかを判断する。水の交換やブラッシングなど、ヤギの管理は学生と職員が担当。「懐いてくれると情がわく。帰宅後も心配になってしまいますね」と職員の平賀政道さん。学生には世話や交流を通じて、取り組みの意義を知り、環境への理解を深めてほしいと話す。
ふれあい会に300人
学内だけでなく地域に向けた活動も予定している。5月には大学祭で初めてのふれあい会が行われ、約300人が来場し、大盛況だったという。今後は同様のふれあい企画のほか、学生が近隣の小学生・幼稚園児にヤギを使った除草の取り組みの紹介をするなどの教育的な催しも検討中だ。
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