県政報告【15】 県議のボーナスアップ、今? 神奈川県議会議員 北井宏昭
県議会の平成28年第1回定例会で「県議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例議案」の採決がありました。つまり県議のボーナスを増額する条例案で、増加額は1年間に12万円弱です。
私は、この条例案の採決で反対しました。その理由は、以下の通りです。
私は5年前の落選後から、民間の電気工事会社で働いていました。そのうちの約3年間は東北・仙台で、たった4人で立ち上げた支店の支店長でした。支店長として、営業はもとより、入金から支払い、資材調達から工程管理までを行っておりました。
そこで、民間企業とりわけ中小零細企業において、会社に利益を上げることがどれほど大変な仕事・業務なのかを実感しました。その懸命に作り出した利益の中から、自らの給料を取り、そして会社は税金を納めます。まさに血税です。東北が復興バブルと言われる中であっても、中小零細企業はそんな状況です。バブルを享受するのは大手ゼネコン、そしてサブコンまでだと感じます。
今回の報酬アップは、人事委員会勧告等を勘案したものであり、その仕組みそのものは否定しません。そして民間企業のベースアップに影響を与えることも承知しております。しかし、その評価の中に、中小零細企業は含まれているのでしょうか?とてもそう感じられません。中小零細企業の景況感は、けっして良くはないからです。
同時に、年金受給者の実質的な所得は、年々減り続けています。子どもの貧困問題も、益々拡大するように思えます。
議員の報酬をアップするのであれば、県民の多くの皆様が潤った、そのあとからでいい、と考えます。
この条例案は結果、賛成多数で可決成立しました。私のボーナスも増額しますが、それに恥じぬよう職務に取り組んで参ります。
|
<PR>
市長に子育て・子ども対策 質問!4月18日 |
|
|
|
|
|
4月18日