神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2016年5月5日 エリアトップへ

戸塚町出身宮台投手 東大記録70年ぶり更新 六大学野球で13奪三振

スポーツ

公開:2016年5月5日

  • LINE
  • hatena
「エースの役割果たしたい」と宮台投手
「エースの役割果たしたい」と宮台投手

 東京大学野球部のエースで戸塚町出身の宮台康平投手(3年)が、4月9日に行われた東京六大学野球春季リーグの早大戦で13奪三振を記録。1946年に山崎諭選手が樹立した「1試合12奪三振」の東大記録を70年ぶりに更新した。

 「試合自体は負けてしまったので悔しい」と宮台投手。それでも「歴史の長い野球部に名前を刻めたのは嬉しい」と感慨深げだ。

 左腕からのストレートは最速145キロ。「足の力を使って早い球を投げようと意識している」と話す通り、オフシーズンは走り込みに徹することで足腰を鍛えてきた。「東大野球部だからといって他の大学に萎縮せず、互角だという気持ちで戦っていきたい」

大学で急成長

 野球との出会いは小学生の頃。父の勧めで戸塚ホークスに入団し、区大会の優勝などを経験した。その後戸塚中学校野球部、湘南高校野球部に所属。かつては外野手と投手の両輪だったが、高校2年時、エースがケガで離脱したことをきっかけに、投手専門になった。

 投手として大きく成長したのは、大学入学後だという。身長が数センチ伸び、体重も10キロ近く増加。ウエイトトレーニングなども奏功し、高校時は130キロほどだった球速が大幅に伸びた。「いつ大きく成長できるかわからない。今まで野球を続けてきて、本当に良かった」という。

 一方で「早慶などの強豪校に入学したら、どうせ試合には出られないと、野球部に入らなかったと思う」と振り返る。東大への入学は、まさに人生を大きく変えるような出来事だった。

「目の前に100%」

 湘南高校は県内でも屈指の進学校だが、宮台投手は3年間、野球と勉強を両立。東京大学文科一類へは現役で合格した。

 文武両立に悩む中学生・高校生に対しては「目の前のことに100%の力で取り組んで」とアドバイスを送る。宮台投手自身、高校時代はテスト前にまとめて勉強するのではなく、できるだけ授業中に理解するように努めてきたという。「野球で悔しい思いをしたときは勉強に、勉強に悩んだときは野球に打ち込んできた。気分転換という意味でも、両立は良かった」と話す。

東大を強豪校へ

 将来については「模索中」という宮台投手。「目の前のことに100%」という姿勢は、今も変わっていないようだ。「まずは開催中の春季リーグ。一つでも多くの勝利につなげるのが自分の仕事だと思う」と力を込める。「『東大が何位に食い込んでもおかしくない』と思われるようなチームを作っていきたい」。爽やかな笑顔の中に、揺るぎない闘志が見える。
 

戸塚区版のローカルニュース最新6

旬食材を瓶詰ピクルスに

(有)いわた

旬食材を瓶詰ピクルスに

コロナ禍契機に商品開発

3月28日

男女間の意識に乖離

家事・育児・介護の分担

男女間の意識に乖離

理想と現実で大きな差

3月28日

子どもが鯉のぼり作り

トツカーナモール館内

子どもが鯉のぼり作り

吹き抜けに展示中

3月28日

医療的ケア児の母の日常

東俣野特別支援学校関係者主催

医療的ケア児の母の日常

市役所で31日まで写真展

3月28日

東儀さん親子が出演

開港記念式典

東儀さん親子が出演

市民1千人を招待

3月28日

4月から「戸塚区版」は「戸塚区・泉区版」となります

【Web限定記事】タウンニュース社からのお知らせ

4月から「戸塚区版」は「戸塚区・泉区版」となります

3月28日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

  • 1月11日0:00更新

戸塚区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook